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4年目の3月11日に寄せて

4年前の原発事故にショックを受け、僕は「亡郷の記憶」という作品を描き始めた。

このシリーズを描くきっかけとなった初動は、国や管理会社に対する「怒り」と、愛して止まない美しい日本の山河が損なわれていく「哀しみ」だった。
だから、僕にとってこの一連の作品群は非常に感情的なものであり、また同時に、失われゆく日本の美しい風景を「亡郷」と称して、未来の私たちへのレクイエムと位置づけるというシニカルなコンセプトの作品だった。

ところが意外な事に、実際に作品を観てくれた方々から聞かれる感想の多くは、「癒し」や「静けさ」、そして「優しさ」という言葉だった。
そんな感想に、僕自身が一番救われたかも知れない。

一方で、原発ネタで作品を作る様な輩は、売名行為以外の何者でもないという意見を目にする事もあった。
でも僕は、この先も「亡郷の記憶」シリーズをまだしばらくは描き続けなくてはならないと考えている。汚染水流出の非公表問題や、ストロンチウムの最大値検出など、最近のニュースを見聞するにつけ、上述の皮肉が皮肉でなくなりつつある様に思えるからだ。

絵描きとして出来ること。それは作品を通してメッセージを伝える事しかないのだから。
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プロフィール

中道耕平

Author:中道耕平
画家です。
空間の中にたゆたう叙情や空気を表現したいと思っています。

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